Testimonial

塚本紗奈さん/チューリッヒオペラ座付属バレエ学校/スイス・チューリッヒ

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塚本紗奈さん/チューリッヒオペラ座付属バレエ学校/スイス・チューリッヒ塚本紗奈さん プロフィール1996年より、倉本バレエスタジオにてバレエを始める。倉本みしね、斉藤希らに師事。2006年倉本バレエアッパースクールに入学し、倉本幸樹に師事。2010年より、スイスのチューリッヒオペラ座付属バレエ学校に留学。ドイツのレーゲンスブルグにて行われた、Internationale Aids-Tanzgala 2010に、バレエ学校から出演し、グラン・パ・ド・カトルよりマリー・タリオーニを踊る。学校公演では、初年度よりソロヴァリエーションを踊る。留学3年目には、オペラのダンサーオーディションに合格し、チューリッヒオペラハウスにて「タンホイザー」、「リナルド」にダンサーとして出演。2013年スイス、ニヨンで行われた、Concours National de Danse Nyonにて、モダン部門第1位。3年間の留学を経て、2013年夏、日本に帰国。
-塚本さんは何年間後留学されてましたか?
3年間留学しました。初めスイスに行った時には、2年間程と考えていました。ですが2年目の途中で次のシーズンをどうするか考えた時に、まだこの学校で学び、今習っていることをさらに確実に身につけたいと思いもう1年留学しようと思いました。3年目の時は、オーディション、オペラの舞台、コンクール、いろいろな経験をさせて頂きました。
-留学しようと思ったきっかけはなんですか?
中学生の頃から海外を知りたいという気持ちを持っていましたが、その時はただの憧れのような気持ちでした。本気で考え始めたのは高校2年生の時に高校卒業後の進路を考えた時です。高校は卒業したいと思っていたので、その後自分の夢や目標に向かって没頭出来るような環境作りをさらにしっかりしていこうと思っていました。そして、1日中レッスンができますし、日本では簡単に見られないような公演や新しい物に触れられる期待を含めて留学という選択をしました。また、私は習い始めた頃からずっと同じスクールで勉強し続けてきたので、そこを離れて環境が変わった中でも頑張りたい、知らない土地に飛び込んでもっと視野を広げていきたいという、挑戦の気持ちも込めて決意しました。
-なぜチューリッヒを選ばれましたか?
塚本紗奈さん/チューリッヒオペラ座付属バレエ学校/スイス・チューリッヒ留学先の学校を決めるために、ヨーロッパの何校かに自分の履歴書と、DVDを送り、3校受かった中に、チューリッヒのバレエ学校がありました。その中から、選んだ理由の1つ目は、付属のバレエ団があるので、プロのダンサーを少しでも身近に感じる様な環境で学べると思ったからです。実際、バレエ団の公演以外にリハーサルなども見させて頂いたり、ダンサーが学校のクラスを受けに来たりしていました。次に、スイスはドイツ、フランス、イタリアなどに囲まれたところにあります。私は自分の留学する国以外にも、出来る限りいろいろなところへ出掛けてみたいと思っていたので、バレエでも名が知られているようなヨーロッパの大きな都市に囲まれてるのも、移動し易くて良いなと思いました。あとは、治安が良いことなどです。
-学校のカリキュラムを教えてください。
毎日のクラシックバレエのクラス、ポワントのクラスに加えて、モダンバレエ、キャラクター、RADの試験を受けるためのクラスがありました。日本人の先生がいらっしゃったので、日本人の留学生のほとんどは、プライベートでその先生のフロアバーのクラスも受けていました。現地の生徒は午前中普通の学校に行くので、バレエ学校のクラス自体は午後から始まります。なので午前中には毎日オープンクラスがあり、留学生はその朝のクラスから受けることが基本でした。どのクラスも先生は一人一人をしっかり見てくださいます。
-特に気に入ったクラスがあったら教えてください。
塚本紗奈さん/チューリッヒオペラ座付属バレエ学校/スイス・チューリッヒつい何年か前までチューリッヒバレエ団のソリストで踊っていた先生のクラスが好きでした。レッスンのアンシェヌマンや注意を踊って見せてくれましたので、見ることで踊り方魅せ方など勉強になったことが沢山ありました。美しい手足に毎レッスンうっとりでした。もうひとつは、RADのクラスです。プライベートのフロアバーでもそうでしたが、このクラスで正しい筋肉の使い方を繰り返し繰り返し教えて頂き、意識することによって、より踊りやすい身体が出来ていくことを実感出来ていました。
-発表会などはありましたか?なにを踊りましたか?
年に1回、夏休みの前にありました。ドン・キホーテ1幕のキトリのヴァリエーションは3年間踊りました。他には、毎年発表会で振り付けに来てくださる先生のネオクラに近いような作品、モダン、キャラクターダンスなどを踊りました。オペラハウスの豪華で大きな舞台に立てたことは、とても良い経験になりました。
-日本の指導とスイスの指導の違いがあったら教えてください。
塚本紗奈さん/チューリッヒオペラ座付属バレエ学校/スイス・チューリッヒとにかく踊りも音楽の使い方も、基礎の確認の毎日でした。日本のスクールのような細かい注意はありませんでしたが、1人1人をしっかり見てくださいました。テクニックに関しては、まだ基礎がしっかり見についていない若い生徒には簡単なことをさせるようにしているところが、小さい頃からどんどんテクニックを身につけていく日本の指導とは違うなと思いました。普段のクラスからポワントで受けたり、ポワントワークのクラスの量は多く、モダンのクラスでは体力的にも精神的にも成長することが出来たと思いましたし、日本でもスイスでも、プロの世界に入ってからも通用出来る様になることを目指して指導をして頂いたことは、一緒だなと思います。
-学校で困ったことはありましたか?
学校の更衣室やスタジオに忘れ物をした時に、出てこないことがありました。スイスはそういうことが少ない方だと思いますが、大切なものなくしたくない物は、しっかり自分で管理するかロッカーに入れておく必要があります。なので、持ち物には出来るだけ名前を書いておいたほうが良いと思います。名前を書いたから無くならないというわけではないですが、後から出て来た時に自分のものだと主張できるものになります。それから、英語が出来れば学校のクラスも問題ありませんが、先生と現地の子はドイツ語でコミュニケーションをとっているので、クラス中に他の子の注意を聞きたくても、それがドイツ語だと理解出来ないことがありました。だんだん簡単なことなら分かるようになりますが、難しい話になるとそうもいかなかったので、やっぱり現地の言葉も出来るに越したことはないなと思いました。その時は、後でスイス人の子など理解出来てる子に聞いたりしていました。もし、困ったことや分からないことがあったら、絶対友達や先生が助けてくれます。日本人の先生はとてもフレンドリーな方ですので、相談などもしやすい環境でした。
-学生同士のコミュニケーションは何語でしたか?
塚本紗奈さん/チューリッヒオペラ座付属バレエ学校/スイス・チューリッヒチューリヒはドイツ語圏だったので、現地の子達同士では、スイスドイツ語を使っていましたが、私たち日本人とは英語で会話をしていました。ですが、スイス人は、ドイツ語と英語以外に、フランス語やイタリア語など出来る子がたくさんいますので、学校にいると、いろいろな言語が飛び交っていました。
-日本人はどれくらい居ましたか?
私が3年間いた中では、一番多い年で10~12人、少ない年で8人程でした。この学校は、留学生を多く受け入れていましたので、日本人もとても多く、ついつい日本人の子とばかり一緒にいたりしてしまいましたが、気持ちの面ではとても安心出来たと思います。
-外国人ダンサーと日本人との違いがあったら教えてください。
塚本紗奈さん/チューリッヒオペラ座付属バレエ学校/スイス・チューリッヒ外国人のダンサーはみんな自分の踊りのスタイルを持っていて、そしてそれに自信があるように見えました。それから、クラシックバレエだけにとらわれず、モダン、ジャズ、キャラクターなど、違うダンスもすぐ取り入れることが出来るので、とても柔軟な気持ちで自分を解放することが上手だなと思いました。日本人は細かいところを気にすることが出来、振りや注意の覚えが早いことが多かったので、それはこれからも大事にしたいと思います。また当たり前ですが、体型骨格が本当にバレエのために出来上がっているかのように、外国人は真っ直ぐ立っているだけで、その姿が本当に美しかったです。写真やビデオで見て分かっていることでも、実際に見るのとではその衝撃と実感は違いましたし、私たち日本人は確実にそれを感じさせないことを見つけていかないといけない事と思います。
-学校がお休みのときはどのように過ごされてましたか?
前期は日曜日もRADの試験を受ける人はプライベートでクラスがあったので、あまり休みはないです。後期の日曜日がお休みだったので、友達の家に行って過ごすか、自分の家でのんびりしていることが多かったです。付属のバレエ団の公演を観に行ったりもよくしました。日本よりチケットが安いので、気に入った公演は何回か観に行ったりしました。年に2回ほど街のお祭りで学校がお休みの時があります。とくに4月にあるセクセロイテンという春祭りは、チューリッヒ伝統のもので、そういうものに触れられる機会も毎年楽しみにしていました。
-特に長期休暇のときはどうされてましたか?
夏休みは日本に一時帰国していました。夏休みの余った時間や、冬休み、イースターには、ヨーロッパ内の国に友達と観光旅行に行ったりした時もあります。それ以外に、学校のオープンクラスがある時はそれを受けていました。夏休みを利用して、別の国の学校のサマースクールを受けに行ったりしている子もいました。
-スイス以外の国は行きましたか?
フランス、イギリス、イタリアには観光で行きました。その時はバレエを観たり美術館にも沢山行きました。ドイツにはオーディションでよく行きましたが、その時も時間がある時は、街を歩いて観光しました。有名で大きな街はもちろんどんなに小さな街でも、ヨーロッパの伝統を感じる様な場所や雰囲気に、とても感動しました。
-スイス以外で気に入った街はありましたか?
イタリアのミラノは、街並みがとてもお洒落で芸術的な雰囲気がありとても素敵でした。セントラルの大きな駅は、モダンなデザインで初めて見たときは、はっとしました。街には有名な教会がたくさんあり、歴史を感じることができました。1番大きなドゥオーモという大聖堂は、何枚もあるステンドグラスがとても美しく、さらに上部の方まで登っていけるのですが、そこから観る街並みは絶景でした。イタリアはスイスに比べると治安が悪く観光者は狙われやすいですので、訪れる時は気を付けたほうが良いですが、そのような感動が沢山あり、また行きたいと思える街でした。イタリアはミラノ以外に他の街も訪れてみたいと思いました。
-寮ではどうのような生活をされていましたか?食事が支給されましたか?もしそうでしたら、どんなお料理が支給されましたか?
私は寮生活ではなく、下宿をしたり、アパートに一人暮らしだったりしましたので、食事は自分で作りました。作る時は現地の食材で、日本食をよく作ったり、日本米を買ってご飯もよく炊きました。現地に売っている既製品を買って食べることもありました。チューリヒは、ドイツが近いので、ジャガイモやソーセージのお料理が多く、味も食べやすいものでした。チーズ、牛乳などの乳製品は本場なだけあり、とても美味しかったです。
-現地での生活で困ったことなどありましたか?
下宿の時は、掃除や窓の開け閉め、物の使い方など、既に細かく決まっていることが沢山ありましたし、大家さんとのコミュニケーションは初め大変でしたが、とても優しい方で、家に関しては困ったということは特にありませんでした。スイス人は綺麗好きな人が多いので、部屋を含め、自分たちが使う場所は常に綺麗にすることを心掛けた方が良いです。壁にカビが生えることもあるので、部屋の換気は決められている以上にこまめにしました。友達も一緒に住んでいたので、初めて家族以外の人と暮らすことで、ストレスを感じたり時々衝突などはありましたが、自分のプライベートの時間や落ち着ける時間をしっかり見つけて過ごして行けば、問題ないと思います。一人暮らしの時は、家の契約に関しては、バレエ学校の事務の方がある程度やってくれますが、インターネットの事など、日本でも自分でしたことがないことを、やらなければならないことだらけだったので、困ったこともありましたが、学校の先生や友達が助けてくれました。
-海外のコンクールで入賞されたと伺いましたが、それは学校から出品されたのですか?
バレエ学校からモダンバレエ部門に出品しました。
予選の作品は学校の先生が振り付けて下さった作品を踊りました。その作品は全部で5分間だったのですが、コンクールでは時間が1分半と決まっていたため、その中から自分で踊りたい部分を決めて踊りました。
決戦では校長先生に勧められたヴァリエーションを踊りました。日本でコンクールに出場した時は、毎レッスン終わりにリハーサルをして頂いていましたが、バレエ学校では自分で空いてる時間を見つけて週に1~2回踊りを見て頂いたり、待っていたら何も出来ず、自分から動くことの大切さも知ることが出来ましたので、とても良い経験になりました。
-同級生は何人くらい居ましたか?また、そこから何人くらい現役でバレエ団もしくはダンスカンパニーへの就職が決まりましたか?(おおよそで構いません)
私と同じ時期に留学した日本人は4人です。私のように日本に帰国したり別の国の、学校に行ったりでバレエ団に就職が決まった人はいませんでしたが、同期ではない子の就職が決まったりしていて、毎年学校からは、1~3人、バレエ団に入っています。
-留学してよかったと思えることを教えてください。
学校内でも沢山の経験をさせてもらったことや、オーディション活動を通して、厳しさや、自分から働きかけていくことの大切さを学べたことです。大切な仲間とも出会えました。スイスもとても大好きな国ですし、外国のことも勉強になりました。でもそれ以上に、一歩外に出て違う土地に行ったことで、今までと違った角度で日本を見ることができ、母国である日本を大切に思いさらに大好きになれたことも良かったことだと思っています。
-もし、留学する前の自分に声をかけるとしたらなんて言いますか?
現地で出会えた人を大切にすることです。バレエ学校には、朝と夜にオープンクラスがありますので、沢山の人が訪れていました。プロのダンサーの方や、オーディション回りをしている方、何かバレエ関係の仕事に就いている方もいましたし、そういう方達と関係を持ち人脈を広げたりすることは、自分のチャンスの幅を広げることになるかもしれないですし、自分に必要な情報を提供してくれたり、助けてくれたりしてくれるはずです。バレエ学校以外でも、オーディション先や、学校以外の公演で人に出会う機会は沢山あります。私もいろんな方々と出会いましたが、自分から話しかけることに躊躇してしまい深く関わることができませんでしたので、言葉の壁なんて気にせずにもっと積極的に行動するべきだと思いました。些細なことかもしれませんが、そういう出会いを出来る限り大切にして欲しいと声をかけたいです。
-留学前にご準備されたことがあったら教えてください。
日本人の先生が電話で学校のことなどを教えてくださいましたので、学校について心配なことわからないことは電話やメールで質問しました。滞在許可証、銀行口座、保険などは、現地で手続きをしますので、とくに準備して行くことはしませんでしたが、保険は現地で入るまでに時間がかかりますので、心配だったら最初の2ヶ月分程だけ日本で手続きして行ったほうが良いかもしれません。それから、私はパソコンを用意する時に、DVDを見れる方が良いと思いDVDドライブ内蔵のパソコンを用意しましたがこれは良かったと思います。発表会の振り付けなどを、DVDを見て覚えることがありましたので。他にもRADの試験前には、試験用のCDを録音させてもらったりしましたし、何かと役に立ちました。内蔵の物が準備できなかったら、外付けのドライブを準備するなどした方が良いです。あとは、日本からのお土産を沢山買って行きました。