思想的にオープンで、おおらかにありとあらゆる新しいアイデアを受け止めてくれる、芸術家にとって居心地の良い街を世界中から探すとしたら、コペンハーゲンは5本の指に入るのではないでしょうか。人それぞれが個性を輝かせ、自己表現をすることを抵抗なく受け止め、さらに輝けるように自由を与えてくれる…そんな寛容さが、この街には息づいています。その姿勢を立証してくれる、非常にユニークな学校が、デンマークナショナルパフォーミングアーツスクールです。
演劇をはじめとした舞台芸術を学ぶことが出来るこの学校のダンスプログラムでは、入学したその日から、「あなたは何をつくりあげることができるのか？」という問いに答え続けなくてはいけません。バレエをはじめとしたあなたが学んだ舞踊のテクニックを生かしながら、インプロビゼーションやコレオグラフィーなど、「自分にしか作り上げることが出来ない世界」を常につきつけていくことが求められる学校なのです。「現在ダンサーにもとめられる要素は、20年前のものと比べて格段に増え、多様な要素になっています」とディレクターは説明します。「だからこそ、クラスで技術を学ぶだけではなく、クラスの初日から自分のクリエイティビティを発揮することが必要になってくるのです」入学した生徒たちには様々なインプロビゼーションや振付をするうえでのテクニックを学ぶ機会が用意されており、特に3年以降には世界中の最先端シーンをつくっている人たちとともに経験を積める機会がつくられています。プログラムは常に最先端をいくため予測不可能なスリルに満ちあふれたものになるでしょう。新たなムーブメントを生む原動力になりたい。そんな風に考えているダンサーにオススメしたい学校です。

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