バレエ留学・ダンス留学情報
- 2025年08月01日(金) 井野京香さん カデンツァ国際夏期音楽講習会 ‐まず簡単な自己紹介、現在までの略歴を...
- ‐まず簡単な自己紹介、現在までの略歴を教えてください。 中学3年生で、ヴァイオリンを専攻しています。 -今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか? 今回の講習会が初めての参加で、海外渡航も初めてでした。 -この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか? 英語と音楽を同時に学びたいという思いから、参加を決意しました。 -参加者は、どのくらいの人数がいましたか?また、どんな人が参加していましたか? 参加者は多く、年齢や国籍もさまざまでした。自分と同年代の参加者もいれば、大人の方もおり、演奏レベルも幅広かったですが、皆音楽への情熱を持ち、優しくフレンドリーな雰囲気でした。 -講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか? 個人レッスンや室内楽のプログラムに加え、夕方にはコンサートがあり、コンサートは夜中1時頃まで行われました。合間には練習時間も確保され、とても充実していました。 -レッスンでは、どんなことを教わりましたか?印象に残っていることはありますか? 指導は技巧的な細部にとらわれず、音楽全体の流れやニュアンスを重視するものでした。「勝手にリズムを変えないこと」「一定のテンポを保つこと」という助言が特に印象に残っています。この点について帰国後、日本の先生にお話ししたところ、「日本の方が音を自由に揺らしがちだとはびっくりね」と驚かれました。また、室内楽ではチェロやヴィオラの先生方からもご指導をいただきました。 -レッスンは何語で受けましたか? レッスンは英語で行われました。困ったときには、イギリス育ちの日本人の方が助けてくださいました。 -レッスンの最後には、コンサートや閉会セレモニーなどがありましたか? 最終日には選抜者によるファイナルコンサートが行われ、ソロで出演する機会をいただきました。室内楽コンサートでは、事前に決まっていた編成に加え、現地で組んだデュエットも演奏し、ほとんど即興のような形で取り組みました。 -練習はどこでしましたか?どのくらい練習出来ましたか? 自由に利用できる練習室が多数あり、ほぼ貸し切りのような環境で練習できました。 -レッスン以外の時間は何をしていましたか? 練習のほか、他のレッスンを見学したり、卓球などのアクティビティを楽しんだりしました。夜は寮で友人たちと音楽の話で盛り上がり、トランプやパズルを楽しみながら交流を深めました。今でも連絡を取り合っています。 -宿泊先はどこに泊まりましたか? 学校の寮に泊まりました。 -ルームメイトや同じ施設に泊まっている人は、どんな人でしたか? 学校の寮に滞在し、3人部屋で生活しました。ルームメイトはいずれもイギリス出身の方だったと思います。夜には他の部屋の人も集まり、交流を楽しみました。 -宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか? 同じ場所にあるので徒歩で行ける距離でした。 -ごはんは何を食べましたか?お口には合いましたか? 寮の食堂の食事はとても美味しく、フルーツは食べ放題でした。お米やトルティーヤも提供され、毎回サラダとフルーツがビュッフェ形式で並んでいました。 -海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか? 最初は遠慮してしまいましたが、初対面の人に「なぜ音楽をしているのですか」という深い質問をしたことで、心を開いていただき、交流のきっかけとなりました。その友人が他の参加者に紹介してくれるなど、交友関係が広がりました。 -留学中に、困ったことなどはありますか? 最も大変だったのは言語の壁でした。また、室内楽は自分から積極的に声をかけなければ組めないため、主体的な行動が必要でした。 -今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか? 将来の可能性がすごく広がったと感じています。海外の学び方やコミュニケーションの仕方を体験してみて、みんながはっきり自分の意見を持っていて、こちらもためらわずに意見を言える環境だと思いました。海外の人たちは本当に音楽を楽しんでいて、みんなリズム感が良くて音楽にノリやすいと感じました。 ファイナルコンサートの後には先生たちが全力でふざけたり変な笛を吹いたり、ミュージカルをしたりして、すごく柔軟に自分を表現している姿を見て、そういう自由さもすごくいいなと思いました。 -留学して、何か自分が変わったなとか成長したなと思う事はありますか? 海外の講習会を受けて表現の幅も広がりました。日本では技巧的にうまく弾ければいい、という感じがありますが、海外ではただコンクールの一部分をうまく弾くだけではなくて、例えばコンチェルトなら3楽章までのストーリーを考えて、全体を通して観客が飽きないように演奏することが大切だと教わりました。何か音楽の本質みたいなものを学べたような感じがしました。 -日本と留学先で大きく違う点を教えてください。 日本では「うまく弾かなきゃ」と自分にプレッシャーをかけてしまい、音楽を楽しめているか迷うことがあります。もちろん技術を磨くことは大切ですが、海外の人たちはそんなに技術ばかり追い求めるわけではなく、楽しみながら音楽に向き合っている印象でした。コンサートでは聴く人も一緒に歌い出すような自由な雰囲気があって、その自由さがとても素敵だと感じました。 -今後留学する人にアドバイスしておきたいことなどありますか? 自分から積極的にアピールしたり、話しかけに行くことが大切です。とにかく遠慮せず、あまり深く考えすぎずに楽しみながら、いろいろな人や先生とコミュニケーションをとるのが良いと思います。 -留学前にしっかりやっておいた方がいい事は何かありますか? 語学面では、私はライティングやアカデミックな文章の勉強はしていましたが、実際行くと相手の英語を聞き取るのに最初は苦労しました。ですので、留学前にはリスニングを重点的に鍛えておくと良いと思います。あと「なぜこう弾いたのか」とよく聞かれるので、自分の演奏についてきちんと説明できる準備をしておくことが大切だと思います。 -今後の活動は?進路などありましたら教えてください。 実は、この経験を通して高校生からイギリスに渡ろうか考えるようになりました。今はまず、イギリスの王立音楽検定グレード8の取得を目指しています。これまでは医学部を目指していましたが、今回の経験で、楽器と勉強の両方を続ける「二本柱」の道もかっこいいなと感じるようになりました。
- 2025年04月23日(水) 求人情報|経理・総務 .job-table th ....
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主な業務は入出金管理、月次・年次決算報告書作成、
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人事など総務全般、そしてチームメンバーのサポートです。
音楽留学という特殊な業界では、
国内外の教育機関や航空会社など
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PCスキルがあり、コツコツと正確な作業ができる方、
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特に前向きな姿勢で仕事に取り組め、
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マジメに粘り強く長期的に働ける方からのご応募をお待ちしています。
勤務地は複数路線が利用できる御茶ノ水(東京千代田区)。
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事業拡大期を迎えている当社を、更なる飛躍に導いてくれる
意欲溢れる方をお待ちしています。
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職種 経理・総務 雇用形態 正社員 募集の背景 現在当社では事業拡大に伴い、
経理総務部門の体制強化を図っています。
長年会社を支えてきたスタッフの転身に伴い、
新たなメンバーを迎え入れる機会となりました。
音楽留学という特別な分野で、
留学生の夢実現をバックオフィスから支える重要なポジションです。
経験を活かしながら成長できる環境で、
チームの一員として共に歩んでいただける方を求めています。
仕事の内容 経理業務全般と総務・人事サポート。入出金管理、決算報告書作成、請求書管理からチームメンバーのバックアップまで。
【具体的には】
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■伝票整理・仕訳入力
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■取引先対応・支払い処理
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■人事・労務など総務全般
■各種申請・契約書類の管理
■社内環境整備・備品管理
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◼️簿記3級程度
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(学校や航空会社など、様々なところから請求書等が届くため)
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語学力については、最低限のレベルで構いません。社内には英語など語学力に長けたメンバーもいるので、分からないことがあればすぐに確認できる環境です。
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☆長く当社で働きたいと考えている方のみご応募ください。
★国籍は不問ですが、日本語のビジネスレベルが必要です。
<以下の方、歓迎>
●経理総務経験者
●音大、吹奏楽部、合唱部、オーケストラ部、バンドなどの音楽経験者
●外国語が得意
勤務地 御茶ノ水(東京千代田区)
御茶ノ水駅徒歩8分、神保町駅徒歩6分の好アクセス♪
JR中央線・総武線:御茶ノ水駅(御茶ノ水橋口)徒歩8分程度
都営地下鉄 新宿線/三田線:神保町駅(A5出口)徒歩6分程度
半蔵門線:神保町駅(A5出口)徒歩6分程度
丸ノ内線:御茶ノ水駅(2出口)徒歩10分程度
千代田線:新御茶ノ水駅(B3出口)徒歩6分程度
東西線:竹橋駅(3b出口)徒歩10分程度
※一年以降、一部状況によりリモートワークが可能な場合があります。
勤務時間 週5日フルタイム(9:30~18:30)
※実働8h 休憩1時間
※決算期は残業あり(月平均20h程度)
給与 月給23~25万円(初年度)
※経験・能力を考慮
※試用期間3~6ヶ月(評価によって判断)
【年収例】
420万円/28歳・入社3年目/月給28万円
待遇・福利厚生 昇給年1回/人事考課による
賞与年3回/業績による
交通費月2万迄支給
各種社会保険完備
健康診断
休日・休暇 ★年間休日数120日程度
完全週休2日制
祝日
夏季
年末年始
慶弔
有給
誕生日休
応募にあたって
応募方法 興味をお持ちになった方はお気軽にご応募下さい!
▼ご応募は…
履歴書と職務経歴書を、以下の応募フォームからアップロードするか、郵送またはメールで送りいただければと思います。
<送付先>
アンドビジョン株式会社 採用担当
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-8 神田駿河台ビル2F
または
Email: soumu@andvision.net
▼ご質問のある方は…
お電話にて、お気軽にどうぞ。
Tel: 03-5577-4500
※応募の秘密厳守します。
選考プロセス ご応募受付 お気軽にご応募下さい。
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書類選考 一人でも多くの方にお会いしたいと思っております。
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面接 2回を予定
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総務との打ち合わせ 給与や待遇面等も含めて話し合いましょう。
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内定 一緒に頑張りましょう!
※応募から内定までは約2~4週間を予定しております。
※面接日・入社日等について、ご相談に応じます。
連絡先 アンドビジョン株式会社
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-8 神田駿河台ビル2F
03-5577-4500/採用担当
- 2025年04月02日(水) 宮田由希子さん/ウィーン冬期音楽講習会 宮田由希子さん-簡単な自己紹介 現...
- 宮田由希子さん-簡単な自己紹介 現在、社会人。10代半ばまで、習い事としてピアノを弾いていました。子どものピアノレッスンをきっかけに、20数年ぶりにピアノレッスンを再開し、仕事と子育ての合間に練習をして10数年経ちます。ここ数年はアマチュア向けコンクールにも参加しています。 -専攻 ピアノ -参加コース名 ウィーン冬期音楽講習会 -参加期間 2024年12月29日~2025年1月5日 -今回ご留学なさってみていかがでしたか?全体的なご感想をお願いします。 充実した環境でピアノに専念できました。社会人なので、ここまでピアノ三昧の日々は初めてでした。 参加者の皆さんも年齢や経験が様々で、ちょうどいい距離感で楽しい交流ができたと思います。 -特に印象に残ったことは何かありますか?(講習会、生活面などいろいろな点で) レッスン内容が有意義だったこと、現地サポートの方の経験値が音楽経験、ドイツ語、現地の土地勘含め非常に高かったことです。 また参加者の方々と、レッスン時間が違ったりしても、毎朝ホテルの朝食会場で交流・情報交換出来たこと、最終日の会食でカールバート先生や通訳の方とも交流出来たことがとても良かったです。 -***レッスンについて*** -担当講師名 カール・バート先生 -1クラスの参加人数 1人 -レッスン回数 4回 -レッスンの進め方 まず曲を通して弾いた後、細かく区切ってアドバイス。私も区切った箇所を弾き、先生も実演してくださる。 -講師・レッスンの印象(どんなレッスンでしたか?日本との違いなど) 鍵盤のタッチや演奏時の姿勢、練習の仕方など役立ちました。 自分のダメな弾き方を先生がマネて見せてくれて、よく理解出来ました。 -通訳はいてよかったですか?何か問題はありましたか? 通訳の方もドイツ語やピアノレッスンに精通されておりとても良かったです。 -***宿泊施設について*** -宿泊形態 ホテル -良かった点 朝食の内容、また朝食会場がそこまで混んでない点です。部屋も室温などそこそこ快適でした。 -悪かった点 連泊だったがシーツ交換が一度もなかったこと、シャワーのお湯の出がかなり悪かった点です。 部屋にあるはずの電話がなく、最終出発日のモーニングコールが頼めませんでした。 -***国や都市、滞在した街について*** -実際に行ってみて、この国や都市の印象はいかがでしたか?(治安面、交通面、街の人の印象など) 治安や交通面はかなり充実している。 親日の方が多く、通りがかりの人に聞かれて、日本から来たと言うと日本が好きと言われたことが何回かあった。 -現地でのお食事はどうでしたか?(自炊、外食など) 外食は1人で入ると量が多め、メニューに英語がなくドイツ語だけ、という難点はありましたが、どのレストランも箱が大きく、美味しかったです。特にビールの種類が多く味も良かったです。 -留学して、ご自身が成長したと思う点や、変わった点などを教えてください。 クラシックピアノ専攻で、ヨーロッパで生まれた音楽を学んでいるので、現地の人の感覚、本場のテンポ感、雰囲気が直に感じられたのは貴重な経験でした。 -今後留学を考えている方に、アドバイスをお願いします。 最初はどんなものか分からず不安かも知れませんが、行ってみれば得るものは多いです。 特に現地サポート、有名教授のレッスンの設定などはアンドビジョンなどのエージェントなしでは難しいと思いますので、こういった講習会の活用が役立つと思います。
- 2025年04月02日(水) M.Aさん/ウィーン冬期音楽講習 M.Aさん-簡単な自己紹介 4歳~...
- M.Aさん-簡単な自己紹介 4歳~高3の7月まで約13年半ピアノのレッスンを受けており、また、中1~高2までの5年間、弦楽部に所属してヴァイオリンを弾いていました。2つの楽器を弾けるようになることで、それぞれの経験をもう片方に生かすことができ、表現の幅が広がったことに対して楽器を弾く楽しさ、音楽を表現する楽しさを感じるようになっていきました。その後ヴァイオリンはほとんど弾く機会がなくなりましたが、ピアノについては家でたまに過去に習った曲などをさらっと弾く程度ではありますが、レッスンを受けずに細々と続けていました。 ただその中で何か目的があるわけでも助言があるわけでもないため、過去に弾いていた曲が弾けなくなったり、一定のレベルから復活できない状況が続き、苦手な部分の克服ができないなど上達が難しいことに気付きました。その状況から少しでも脱却する機会がほしいと思い、アマチュアでも参加できるような音楽留学を探していたところ、オーディションがなくレベルを問わず受けて入れてもらえるアンドビジョンのウィーン冬期音楽講習会にたどり着き、参加に至りました。 -専攻 ピアノ -参加コース名 ウィーン冬期音楽講習 -参加期間 2024年12月28日~2025年1月5日 -今回ご留学なさってみていかがでしたか?全体的なご感想をお願いします。 短期間ではありましたが、音大の教授・ピアニストでもある先生方から、手の使い方・弾きやすい指使い・曲の背景を細かく教えていただいたり、他の方のレッスンを見学させてもらうことで、自分のレッスンでは余裕がなくて吸収しきれなかった部分を学ぶことができ、大変実り多い時間となりました。 レッスン以外の部分としては、5年前に観光旅行でウィーンに訪れた際に行けなかった観光地に一人でひたすら行ってみたり、現地スタッフの方に紹介していただいたお店や音楽に関わるスポットに寄ってみたり、今回の講習会に参加したからこそ行ける観光を楽しみました。その中でも参加者の何人かと一緒にシュテファン大聖堂の前で2025年を迎え、その数時間後にそこで行われたニューイヤーコンサートの中継をマイナス3度の中観覧したことは、とても思い出深いものとなり、冬期講習会だからこその醍醐味を味わうことができました。 -特に印象に残ったことは何かありますか?(講習会、生活面などいろいろな点で) ウィーン国際空港のトイレではポップにアレンジした「美しき青きドナウ」や「アイネクライネナハトムジーク」が流れ、ホテルに到着するとエントランスでホテル名の「ドナウワルツァー」にちなんで様々なワルツが、部屋に入るとラジオのクラシックチャンネルが流れていたことが「音楽の都」らしい!と最初に印象に残ったことでした。週末になると、ホテルでの朝食中にピアノとヴァイオリンの生演奏を聴くこともできました。シュテファン大聖堂前でのニューイヤーコンサートの中継観覧中には、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」が流れると赤ちゃんを抱っこしたお母さんとそれを見ているお父さんが曲に合わせてあやしていたり、「美しき青きドナウ」が流れると舞踏会のように踊りだす人たちが何組もいたことがウィーンらしい光景だなと印象に残りました。 レッスンで最も印象に残ったことは、弱い音を出すときの手の使い方です。手を平たく使い第一関節のあたりで弾くイメージだという指導を受け、最初は大変戸惑いました。しかし、言われた通りこれまで苦手だった弱い音を弾いてみると一瞬で変わり、それは忘れられない瞬間となりました。 また、1回目のレッスンの冒頭で「考え方を変えないといけない」と先生に言われてしまったことも強く残っています。最後にレッスンを受けてから17年も経ってしまった私は、気が付けばどんどん自己流で弾くようになり、自分の耳障りがいいように音符の長さをアレンジしてしまっていました。そこを楽譜に書いてある音符の長さと違うから直すようにという意味で、「考え方を変えないといけない」という言葉をいただきました。 -***レッスンについて*** -担当講師名 シュテファン・アーノルド先生、カール・バート先生 -1クラスの参加人数 1人 (講習会全体で8人) -レッスン回数 4回 -レッスンの進め方 まずは一度止められるまで自分が練習してきたように弾いてみて、問題があるところを中心に指使い・ペダル使い等を細かく教えていただくスタイル。 -講師・レッスンの印象(どんなレッスンでしたか?日本との違いなど) 前半2回のレッスンはカール・バート先生でした。雰囲気は優しい先生でしたが、指導については結構はっきりとおかしいところを指摘するという印象を受けました。1時間のレッスンの進め方(細かい指導とある程度流すところの配分)を含め、日本で習っていた先生の指導方法にとても近かったので、受けれ入れやすかったです。また、修了コンサートで酷い演奏となり落ち込んでいた私に、奥様と一緒に優しく励ましてくださり救われました。 後半2回のレッスンはシュテファン・アーノルド先生でした。過去の参加者の方が怖いイメージだったと体験談で語っているのを読んでいたので心配していましたが、実際は表情豊かに曲が持つ背景や雰囲気を教えてくださり、言葉よりも先にその先生の表情で自分がどう弾くべきか理解したという感じでした。また、私が先生の前で緊張して理想通りに弾けなくて困っている時に、「ピアノが、音楽が好きだということが伝わる演奏だ」と仰ってくださり、思わずそれまで耐えてきた劣等感が爆発してしまい、涙が止まらなくなってしまいました。 2人の先生に共通する指導は、「手を平らに使うこと」「無駄な動きはしない」「指使いをよく考える」ということでした。日本では手を丸く使い、手首も柔軟に使って魅せる弾き方をするというのが比較的スタンダードなように感じていますが、その逆の弾き方をしなければならなかったので、1回2回のレッスンですぐ自分のものにはできませんでした。指使いについては、お二人とも私の手の小ささも考慮しながら、どうしたらメロディーラインが出るかを真剣に考えてくださり、短い時間の中で楽譜に記載されているものとは違う指番号を考えてくださいました。お陰で大分弾きやすくなったり、出すべき音が聞こえるようになりました。 お二人とも、普段音楽をやっていない私が本講習会に参加していること自体を尊重して、凄いことだと仰ってくださり、その温かさと懐の深さを感じました。感謝しています。 -通訳はいてよかったですか?何か問題はありましたか? 通訳の方がいらっしゃったお陰で、先生の言葉の詳細が分かり大変良かったです。レッスンは基本ドイツ語・たまに英語だったので、ニュアンスはなんとなく理解できても、それ以上は自力で理解するのは難しかったです。また、音楽に知識がある方だったので、ご自身としてのアドバイスもしてくださいました。ただし、自分が言いたいことをどこまでお願いして先生に伝えてもらっていいのか、その加減が難しかったです。簡単なことだけでも直接先生に伝えられるに越したことはないと思いました。 通訳の方に朝から晩まで通訳をしなければならず大変ですね?とお聞きした際に、皆の成長を感じられるから良いんだと前向きな回答をいただき、ただの通訳ではなくて音楽が好きだからこそ成り立っていることなんだと感じました。素敵な方に通訳をしていただけたことに感謝しています。 -***宿泊施設について*** -宿泊形態 ホテル -良かった点 ピアノでの参加者が全員同じホテル滞在であったため、朝食や練習室等への移動を共にすることができたことは大変良かったです。ホテルは最寄駅と近く、比較的安全に夜道も帰ってくることができる場所で、練習室や観光地がある駅へのアクセスもよく、安心感がありました。 また、ホテル名をはじめとしてホテル内のBGMや内装等からも音楽を感じることができたため、音楽好きにはたまらない環境でした。人通りこそ多くはなかったですが、少し歩いたところにスーパーやドラッグストアもあり、昼間であれば気軽に必要なものやちょっとしたお土産の調達が可能な立地でした。 私の部屋はベッドが2つあり、机もあり、スーツケースを広げてもそこまで狭くない部屋でした。また、洗面用の流しも横に広く、そこで手洗いで洗濯をすることもできました。 -悪かった点 日によって掃除の質にばらつきがあったことです。平均すると特筆するほど悪かったわけではないですが、床を丁寧に掃除してくれる日、ベッドを丁寧に整えてくれる日など人や日によって重点的に掃除をする場所が違うようで、2回ほど床を掃除してほしいとメモとチップで頼んだことがありました。一度目は英語で書いたところ分からなかったようで、綺麗になった形跡はなくチップも置いたままでしたが、二度目はドイツ語で書いたところ「無料で掃除してあげる!」という返事をくれて、チップを受け取らず掃除がされていました。また、トイレットペーパーの補充が数日されなかった日が続き全部使い終わってしまい、フロントに貰いに行ったこともありました。 -***国や都市、滞在した街について*** -実際に行ってみて、この国や都市の印象はいかがでしたか?(治安面、交通面、街の人の印象など) 治安面については、日中は練習やレッスンがあったため、夕方~夜にかけて観光することが多かったですが、シュテファン大聖堂周辺やその隣接地域であれば、人通りもありそこまで大きな心配をせずに過ごすことができました。とは言っても、外国人の女性が一人で夜道を歩くことの一定のリスクはあるため、一人で行動する時は、ホテルには遅くとも20時には戻れるように意識はしていました。一度だけドナウ川見たさに夕方からドナウ川のど真ん中にある駅に向かい降りたところ、周辺は暗く川は見えず、駅もその周辺も人通りがほとんどなかったため、さすがに慌てて滞在時間10分ほどで戻ったことがあり、その時は非常に危機感を感じました。 交通面については、滞在中のフリーパスを手配していただいたことで自由に動き回ることができ、大変助かりました。路線図もそこまで難しいものではないので、電車の種類さえ覚えれば問題なく乗れましたが、地名が頭に入っていない上にすぐに読めないことは不安要素となりました。Googleマップの機能を使えば、どの電車やバスに乗ればいいか、どこを走っているのかは分かるので、スマホを使いこなせればウィーンのような規模の街は問題なく一人でも行動できると思いました。 街の人の印象は、必要以上には他人に干渉しないという意味で、日本人と似ていると思いました。特に大聖堂周辺は、日本人・韓国人を始めとした観光客が多く、自分だけが外国人として目立ったり、特別視されるような場面はありませんでした。逆にウィーン市庁舎前のスケート場で子どもたちに両替をしてほしいと頼まれ、「外国人だからごめんね」と断ったほどです。スーパーやお土産屋さんのレジの人は、何かを聞けば親切に教えてくれますが、どちらかというと淡々と仕事をこなしている印象が強かったです。そこも日本に似ていると思いました。 ウィーンは日本にいるときと大きな違いなく過ごすことができる街ですが、最低限のリスクの認識とそれに対する対策はきちんとしておく必要があると思いました。 -現地でのお食事はどうでしたか?(自炊、外食など) 朝食はホテルのビュッフェで、毎朝美味しく食べました。ソーセージ系ばかり食べると塩分が多い感じはしましたが、比較的様々なものが食べられるビュッフェだったため、自分でコントロールすることは可能でした。メニューはほぼ毎日同じなので、後半は少し飽きてきました。ザッハトルテも出てきて毎朝食べていたので、外のカフェでザッハトルテを食べることもありませんでした。 昼食は一人の時は観光を優先して食べないこともありましたが、他の参加者と一緒の時は主に練習室の近くで取っていました。オリエンテーションの日はオーストリア名物のシュニッツェルを食べましたが、その後はバーガー・老舗カフェ・中華系・ラーメンを食べました。飲み物までつけるとランチだけで3,000円弱の費用がかかるので、個人的には予算オーバーで食費の負担は大きかったです。味はいずれも日本人の口に合うものでした。 夕食も参加者と一緒に食べることもありましたが、部屋で一人で食べる日もありました。日本から持ってきた非常用のアルファ米と味噌汁・スーパーで買った割引されていたお寿司を食べました。ホテルの近所のマクドナルドで食べたこともありました。昼食にコストがかかっているので、夕食で節約し、朝食でしっかり食べるというルーティンでした。 -留学して、ご自身が成長したと思う点や、変わった点などを教えてください。 まず音楽面に関して、ブランクがある私が、1時間×4回のレッスンだけで技術的に奇跡の復活やそこからの成長を遂げる夢のようなことはさすがに起きなかったです。しかし、自己流で弾いていたことや日々の忙しない中で片手間でピアノを弾いていたことに気付くことはできました。また、これまで自分はただ本番や暗譜に弱いだけだと思っていましたが、そもそもグランドピアノというものに慣れていなかった、アップライトピアノとは全く別物なのだということにも気付かされました。だからこそ、10日ほどの短い期間ではありましたが、普段ピアノと向き合う時間があまりない私にとっては、ほぼ毎日グランドピアノを使って、1日3時間前後ピアノ・音楽に向き合う時間を何にも邪魔されずに作れたり、音楽の都ウィーンで演奏会を経験するということは大変貴重な時間でした。それだけでなく、講習会に向けて仕事終わりに練習室を借りて練習時間を少しでも確保するようにしたことによって、ずっと弾けないまま流していたところが少しずつ弾けるようになり、まだまだ時間を取って真面目に練習すれば自分も成長する余地はあるのかなと思えたことも成長した点の一つだと思っています。 次に生活面に関して、様々な手配こそアンドビジョンさんにしていただきましたが、一人で飛行機に乗り、初めて行く外国の空港で乗継ぎ、カタコト英語でホテルまで送ってもらい、何時間も外国の街を一人で歩き回り、10日間も外国のホテルで生活をするという初めての経験…。これまでリスクを考え怖さが上回り踏み出せなかった部分がありましたが、ウィーンの安全性と音楽・ピアノの力で踏み出すことができました。帰国後、その踏み出しに多くの人から驚かれましたが、勤続10年のリフレッシュ休暇を利用して参加しようと何年も前から考えていたことを「想い」だけで終わらせずにきちんと実現できたことは、普段は石橋を叩いても渡れない私にとって大きな成長になったと考えています。 -アンドビジョンのサービスは、いかがでしたか? 仕事が忙しく、メール1通返すのも遅かった私をきちんとフォローしてくださり、全て「最善」の形でご手配いただき、大変感謝をしています。全てをお任せできる場所があるということだけで、荷造りと練習に集中することができて安心感に繋がりました。現地の滞在においても、スタッフの方がいらっしゃったおかげで、友人との旅行時には知りえなかったような情報を教えていただけたり、ただの旅行では行けないような場所で演奏会も経験できたので、本当に満足できる時間を過ごすことができました。 -今後留学を考えている方に、アドバイスをお願いします。 お金と時間が許すならば、音楽のプロを目指していなくても、ぜひ飛び込んでみるべきだと今回の講習会で思いました。周りは留学先や先生探し、更なる高度なレッスンを求めて参加しているかもしれませんが、音楽愛好家こそクラシック音楽の本場の空気や先生の価値観に触れ、曲を理解する機会を作る必要があると感じました。 留学までいかなくても、旅行で訪れ作曲家が過ごした街を見るだけでも、私はその後の曲の感じ方が変わりました。ただの音符の羅列だったものから、1音1音奏でるたびに風景が浮かぶようになりました。 だからこそ、本場の空気に触れることは大切だと思うと同時に、その環境に身を置いてレッスンを受ける意義があると思い、私のように本来音楽留学ができるようなレベルでない人にも門戸を開いているプログラムがあるのであれば、愛好家の方にもぜひ迷わず参加してほしいとアドバイスを贈りたいです。
- 2025年03月28日(金) 古川幸季さん/エコールノルマル音楽院・リュエイル・マルメゾン地方音楽院 三重県出身。東京学芸大学初等教育教員養成...
- 三重県出身。東京学芸大学初等教育教員養成課程音楽選修卒業後渡仏。エコールノルマル音楽院及びリュエイル=マルメゾン地方音楽院を修了し、音楽研究資格を取得。 在仏中、パリのギャラリーやサロンにてコンサートを開催。 フランスMusicAlp夏期国際音楽アカデミーに参加し、選抜コンサートに出演。 在仏中ピアノをBruno Rigutto、Jean-Baptiste Fonluptの各氏に、室内楽をPaul Montag、Michel Moraguesの各氏に、歌曲伴奏をAlissa Zoubritski氏に師事。三重県出身。東京学芸大学初等教育教員養成課程音楽選修卒業後渡仏。エコールノルマル音楽院及びリュエイル=マルメゾン地方音楽院を修了し、音楽研究資格を取得。 在仏中、パリのギャラリーやサロンにてコンサートを開催。 フランスMusicAlp夏期国際音楽アカデミーに参加し、選抜コンサートに出演。 在仏中ピアノをBruno Rigutto、Jean-Baptiste Fonluptの各氏に、室内楽をPaul Montag、Michel Moraguesの各氏に、歌曲伴奏をAlissa Zoubritski氏に師事。 -まず簡単な自己紹介ということで、現在までの略歴を教えてください。留学する前までの音楽の経験は? 何歳からなさっていましたか? 小学校1年生の時にピアノを始めました。東京学芸大学初等教育教員養成課程音楽選修卒業後、パリに留学し、エコールノルマル音楽院、リュエイル・マルメゾン地方音楽院にてピアノや室内楽、伴奏法を3年間学びました。 -留学したきっかけを教えてください。 大学3年生の時にフランスへ一人旅をしたことがきっかけです。様々な人々と出会い、芸術にたくさん触れることができ、こんな環境で音楽を学べたらどんなに素敵だろうと強く感じるようになりました。 -どうやって現在の学校を選びましたか?現在の学校に決まるまでのいきさつを教えてください。また。決め手になった点はなんでしょうか? 通っていた日本の大学では、音楽の進路に進む人はほとんどいなくて、留学に関して情報ゼロからのスタートでしたが、昔習っていたピアノの先生のお弟子さんのご紹介で、エコールノルマル音楽院をお勧めしていただきました。フランス語の規定や年齢制限がなく、自分に合ったレベルの課程に入ることができるので、良いなと思いました。 その後、音楽研究資格(DEM)を取得したいと思うようになり、ノルマル時代の先生のご紹介で1年後にリュエイル・マルメゾン地方音楽院を受験しました。 -どのような試験・出願書類が必要でしたか?何か書き方のコツはあるのでしょうか? また、試験の思い出、苦労話などありましたら、教えてください。 エコールノルマル音楽院は日本にいたときに、オーディション用のビデオ、志望動機やこれまでの経歴、大学卒業証明書などを学校にメールで直接提出しました。 その後、現地で実技試験を受け、自分に合ったクラスや先生をご紹介していただきました。現地に試験を受けに行くまで先生が決まっていなかったのでとても不安だったことを覚えています。 リュエイル・マルメゾン地方音楽院は、ネットで願書を出したのですが返事がなく不安だったので直接学校に提出しに行きました。その後、実技試験が学校でありました。 -手続きで苦労した点はなにかありますか? お部屋探しにとても苦労しました。知り合いの紹介で日本にいたときから住む家は決まっていたのですが実際に住んでみたら、ピアノの音で隣人から苦情が来てしまい、退去の際に裁判する一歩手前まで大家さんと揉めてしまったので留学して一か月はとても精神的に辛かったです。 -留学準備はどのくらい前から始めましたか? コロナ渦で渡航できるか分からない状況だったので大学4年生になったころに色々と動き出しました。 -学費はどう捻出しましたか? すべて両親から支援していただきました。 -語学は日本でどのくらい勉強しましたか?現地でも語学学校に行った方がいいでしょうか? 大学の選択授業で半年ほど勉強しましたが、ほとんど忘れてしまっていたので現地の語学学校やプライベートレッスンを受けながらフランス語を学びました。 -学校はどんな雰囲気ですか?その学校ならではの特徴は何かありますか? エコールノルマル音楽院は、シャンデリアがあるような歴史ある建物で、とても美しかったです。学校にあるサルコルトーというホールは著名な音楽家たちもコンサートをするようなホールで、修了試験はそのホールで開催されるのでとても良い経験になりました。 リュエイル・マルメゾン地方音楽院は、地域の音楽院なので小さいお子さんから、演奏技術を磨きたい人まで様々でコンサートの機会がたくさんありました。 -日本人はどのくらいいますか? エコールノルマル音楽院は、留学生が多いので日本人はたくさんいました。 リュエイル・マルメゾン地方音楽院は、全楽器含めて日本人は5人くらいでした。 -日本と留学先で大きく違う点を教えてください 日本の大学では、カリキュラムがしっかりと組まれていて授業時間も細かく決まっていましたが、フランスの音楽院では直接先生にコンタクトを取ってレッスンを選択したり、時間を決めたりするのでコミュニケーションが必須だと思いました。 -学校の授業はどのように進められますか?日本でしっかりやっておいたほうがいい勉強などありましたら、教えてください。 エコールノルマル音楽院は、ピアノレッスンの他、室内楽、初見のレッスンがありました。 リュエイル・マルメゾン地方音楽院は、私が在籍していた課程ではピアノレッスンに加えて、室内楽、音楽理論、アナリーゼ、初見、合唱、歌曲伴奏の授業がありました。レッスンはすべてフランス語なので語学の勉強はしっかりしたほうが良いと思います。 -先生はどうやって探しましたか? エコールノルマル音楽院は、入学試験後、音楽院学事顧問の先生からブルーノ・リグット先生を紹介していただき、リュエイル・マルメゾン地方音楽院はリグット先生からお弟子さんであるジャン・バティスト・フォンルプト先生をご紹介いただきました。 -学外でのセッション、コンサートなどは行われますか? 学校の近くの教会や、美術館、音楽ホールで定期的に行われていました。 また学校とは別に、友人と画廊で演奏のアルバイトをしたり、小さなスタジオを借りて自主企画のコンサートをしたりしました。 -1日の大体のスケジュールを教えてください 授業がある日は、時間に合わせて学校に行き、授業前後に練習をし、夜は飲食店でアルバイトをしていました。 -現地の音楽業界へのツテはできますか? フランスは、先生や友人の紹介で仕事が決まることが多いので、人とのつながりをとても大切にした方が良いと思います。 -周囲の人の学習態度に関しては、日本とどう違いますか?例えばどのような点が違うと思いますか? 年齢も様々ですが、上下関係なく対等に会話ができると思います。先生に意見を積極的に言うなど、日本ではなかなか見られない光景でした。 -授業以外はどのように過ごされていますか? 授業がない日は、練習のあと友人と遊びに出かけたり、パーティーをしたりしていました。また週末は国語の家庭教師をしていました。 美術館や蚤の市が大好きなので、時間に余裕があるときに一人で息抜きに出かけたりもしていました。 -日本人以外の人たちと付き合うコツはありますか? その人に興味を持って自分から話しかけることだと思います。 -宿泊先はどのようにみつけましたか? 知り合いの紹介でピアノが弾ける物件に住んでいました。 -生活費はだいたい1か月いくらぐらいかかりますか? 家賃を含めて15万~20万円ほどです。 -留学してよかったと思える瞬間は? 音楽仲間や音楽以外の友達もたくさんできたこと、素晴らしいコンサートに何度も足を運べたことです。 -留学して自分が変わった、成長したというところはありますか?例えばどんなことですか? 留学前より、演奏が変わった、成長したと周りの方に言っていただけることが多くなりました。また、精神面もかなり鍛えられたので何事にもめげないようになりました。 -今後はどのような進路を考えていますか? 演奏活動を続けながら、アンドビジョンで音楽留学カウンセラーとして働いています! -これから留学する人が、心しておかなければいけない点、アドバイスしておきたいことがありましたら、お願いします。 音楽大学進学予定の人はもちろん、趣味で続けている方、お子様からシニアの方まで、是非海外で素晴らしい音楽体験をしていただきたいと思っています!そのために語学の勉強や事前に先生のレッスンを受けるなど準備を万全にして、楽しい留学生活を送っていただきたいと思います。
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