Interview

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あなたにぴったりの留学を
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仙名立宗さん プロフィール16歳よりダンス・アクロバットを岩村信雄、岡全巨に師事。
2001年ミュージカル「ピーターパン」で初舞台。
カナダ・ヨーク大学芸術学部ダンス学科を卒業。
「ピーターパン」「シカゴ」「アニー」「ワンダフルタウン」「ビクター・ビクトリア」「プロミセス・プロミセス」などに出演している。
-ヨーク大学を選ばれたご理由を教えて頂けますか?
仙名立宗さん まず、語学学校に行ったんですよ。それが、オンタリオのトロントじゃなくて、ロンドンっていう街。最初ホームステイしに行ったんですよ。その時に、トロントの大学を見学してみようと思い何校か見学して、ヨーク大学にダンス学科があるっていうのを知り、尚且つ、附属の語学学校があるという事も。附属の語学学校に行って、その語学学校を卒業すれば、条件付き入学で入れるっていうことを初めて知り、その頃僕、TOEFL全然採れてなくかったので、よし!ここにしようと。
-ヨーク大学の附属の語学学校はESLプログラムですか?
仙名立宗さん ESL。はい。
-カナダの語学学校を選ばれたご理由はなんですか?
仙名立宗さん 一番はその時、カナダドルが安かったっていうのが。あとは、安全だったからです。治安が比較的いいだろうっていうことで行ったんですけど。ちょうどそれが、2001年9月で、語学学校入って間もなくしてNYで9/11同時多発テロがありました。やっぱりカナダで良かったみたいな。急に授業中に先生がテレビ付けて、エラいことになった!みたいになって、超パニックでした。僕、英語まだその時、全然分かんないから、一体何見せられているんだろうとか思っていて。来てすぐに凄い事件が起こったので正直怖かったです。
-留学先の選択肢の中にニューヨークがあったという事ですね?
仙名立宗さん ありましたね。やっぱりミュージカルやりたいから、ニューヨークでニューヨーク大学とかコロンビア大学とかも調べたんですけど。ただ、やっぱりどっちもTOEFLが結構高めで、ちょっと僕には無理だってなって。
-ヨークに移った時はホームステイですか?
仙名立宗さん いや、そのESLの寮に住んでいました。ESLの寮っていうか、たまたま、夏の間だけESLが明治大学とか淑徳大学と提携していて、そういう学生達もわんさか日本から来ていて。それで僕も、サマープログラムではないけど夏の間だけ、その大学の寮に寝泊まりできたのでしていました。
-語学学校、ロンドン・オンタリオに行かれたのは、高校をご卒業されてすぐですか?
仙名立宗さん いや、違います。高校卒業して、一度、大阪芸大に1年行きました。大学を中退した後に、ピーターパンっていうミュージカルに出演し、その年の2001年9月からロンドン・オンタリオに行きました。
-ロンドン・オンタリオには、どれぐらいの期間いらっしゃったんですか?
仙名立宗さん ロンドンは6~7ケ月いましたね。
-ヨークのESLは夏の期間だけいて、その年の9月からもう1年生として学部には入った?
仙名立宗さん いえ、7月にESLの入学テストみたいなの受けて、そしたら、レベルが6段階あるんですけど、レベル4に入ったのです。そこからレベル6を卒業しなきゃいけないんです。2ケ月毎にレベルアップのテストがあって、結局、レベル4を2ケ月、レベル5を2ケ月、レベル6を2ケ月で、計6ケ月かけて卒業したんです。ESLを卒業できたのが、そのESLに入った年の12月だったので、冬入学にもう間に合わなくて、翌年の2003年9月まで待ってヨーク大学に入りました。
-踊りは、どれぐらいから始められたんですか?
仙名立宗さん 僕は15歳ですね。
-始められたキッカケは何ですか?
仙名立宗さん キッカケは中学校2年生の時に劇団四季のキャッツを観て、それまでもダンスに興味あったんですけど。実際に、ミュージカルを目指すキッカケになったのはそのキャッツ観たからです。ただ、それが直接、留学に繋がるっていうわけではないんですけど。留学のキッカケはまた別なんですけど。
-それは何ですか?
仙名立宗さん それは高校2年生17歳の時に1か月だけダンス留学でNYのBDCに通ったことがあって。その時に、ミュージカルとかも観て、どうしてもやっぱり日本のミュージカルってよりも、向こうのブロードウェイで観たミュージカルみたいなことをしたくて、英語をやらなきゃみたいな。そこですかね。
-ヨーク大学での一年目はどういったプログラムでしたか?
仙名立宗さん 一年目はクラシックバレエと、あとモダン。モダンはグラハムテクニックを中心にやって、あとはコンポジションっていう振り付けのクラス。あと結構、座学もありました。
-座学はどんな事をされましたか?
仙名立宗さん 座学は、まず舞台の基本的なことを学ぶ、ステージについて学ぶ授業っていうのがあって。その授業の中で、照明機材の取り付け方とか、衣装の作り方、ミシンの使い方とか、裏方作業みたいなのを学びました。あとは運動生理学を2年生でどうしてもとらなきゃいけなくて、その為に、1年生の時点で人体学をみんな必修でとりました。あとは、ダンス学科だけじゃなくて、芸術学部、ファインアーツの生徒は全員とらなきゃいけない芸術学みたいな授業を必修でとりました。 
-英語とか、その他、第二言語みたいなのはとりましたか?
仙名立宗さん とりました。なんかESL卒業の子は、引き続きESLっぽい英語の授業をとらなくちゃいけなくて、それはとりました。
-1学年どれぐらいの人数がいらっしゃいましたか?
仙名立宗さん 確か、40人ぐらいですね。
-卒業後の進路は皆さんどういった道に進まれていますか?
仙名立宗さん そうですね。みんな結構、スタジオの先生とかが多いです。ヨガ講師とか。バレエ団に入った子もいるのかな。あとは、英語の先生として日本に来たり。卒業してみんなすぐダンスの仕事についてる人はあんまりいなかったですね。
-例えば、ヨークの場合は大学院があると思うんですけれど、院の方に進まれる方っていうのは何%ぐらいですか?
仙名立宗さん 1割いるかいないかぐらいですね。
-寮でのお食事はどのようにされていましたか?
仙名立宗さん 寮に共同のキッチンがあるので、そこで作っている人もいたのですけど、僕はほとんどヨーク大学の中のフードコートで食べていました。
-夏休みの期間中もフードコートはオープンしているのですか?
仙名立宗さん はい。オープンしているのですけど、僕、夏休みほとんど日本に帰ってきていたので、あんまり行ってなかったです。
-海外で困った事などありましたか?
仙名立宗さん 家探しはやっぱり大変でした。シェアハウスもしていたのですけど、途中で引っ越しとかもあって、その部屋を探すっていうのが毎回苦労しましたねえ。
-なかなか見つからないっていうことですか?
仙名立宗さん そうですね。見つかっても、結構、ぼられそうになったり。結局、最終的に落ち着いたのは、日本人がオーナーのシェアハウスを見つけて、そこに3年弱住んだのですけど。
-大体、お家賃は、1ケ月どれぐらいの所ですか?
仙名立宗さん 450~500ドルぐらいですね。なんか毎年少しづつ上がっていったんで。
-日本の大学の芸術学科と海外の大学のそれとは何か違いなど感じるものはございましたか?
仙名立宗さん そうですね。もともと向こうの文化で生まれたダンスっていうのもあって、やっぱり教え方とか違いましたね。例えばバレエで言うと、もうほんと細かく言うと、あんまりグランプリエを一番始めにしないだとか。身体に関して向こうの方がちょっと敏感になっていて。技術的に凄い、カナダの方がダンスの質が良いって言うわけではないのですけど、長くプロとして踊る為に、どうやって踊っていけばいいかみたいなのを中心に教えてもらうみたいな感じでしたね。それが結構、日本と違う所だった気がします。
-学校生活でなにかお困りのことなどあったら教えて下さい。
仙名立宗さん そうですね。やっぱりレポートとか論文とかを結構書くことが頻繁にあって大変でした。ダンスの授業でも勿論あるし、一般教養の方の提出物とかも結構大変でした。
-そういったエッセイの書き方っていうのは、ESLとかで教えて頂くような形ですか?
仙名立宗さん そうですね。エッセイの書き方は、ほとんどESLで習うっていう感じですね。
-今、プロフェッショナルのダンサーとしてご活躍されてますが、留学してよかったなって思う点などありますか?
仙名立宗さん 日本でミュージカルやっていても、やはり向こうの作品をやる事が多く、演出家とか振付家が外人っていうことが多々ありまして、そういう人達と普通に英語でコミュニケーションがとれるっていうのは、結構大きいなあと思っていますね。
-留学をしたいと考える方へ何かメッセージやアドバイスをお願いします。
仙名立宗さん 学校を選ぶ時に、実際に入る前に一度、それぞれの学校の授業を受けてみるとか良いと思います。普通に見学もできるし、体験とかも多分やっていると思うので。実際に、その学校が何にフォーカスを置いているかを調べた方がいいかなって。自分はミュージカルやりたいのに、バレエとかモダンにフォーカスしている学校に入ってしまって。でも、4年間それをちゃんとやれば、絶対ミュージカルに活かせると思ってやったんですけど。でも、在学中の4年間でミュージカルに関することはほとんどやってないんで、一時期、「あっ、これ間違えたかなあ」みたいに思った時もあって。なので、ほんとに自分がやりたい事がその大学で出来るのかとか、そういう所は先に行って調べた方がいいと思いますね。
-本日は公演前のおいそがしい中貴重なご意見をどうもありがとうございます。